ページ

2008年2月8日金曜日

桂林旅行記7 ~総括~

 私にとって今回の旅行は、2回目の中国訪問となった(一回目は仕事で広東省の工場見学)。日本では中国について色々騒がれているが、私が思うに中国は未だ発展途上国であり、日本の文化レベルと比べると明らかに後進国である。市場としての魅力や軍事力のため、日本人は中国を良い意味でも悪い意味でも過剰に評価していると思う。もちろん私は中国のごく一部しか知らないが、中国は日本より30年~40年は遅れていると思う。ここでは今回の旅行の総括として印象に残った点をいくつか列挙してみる。

1.桂林市が順番に停電していたこと
 雪のため桂林市は18:00以降停電していたが、雪のためだけでは無いだろう。中国は慢性的な電力不足であり、水力発電の建設を急いでいる。観光地で停電なんて聞いたことが無い。

2.街中でマルボロが手に入らなかったこと
 シェラトンをはじめ街中にマルボロが売ってない。街で見かけるのは見たことも無い中国のタバコである。シェラトンの店員にマルボロの箱を見せ、これがあるかと聞いたのだが、彼女はマルボロを見たことが無いようであった。結局、鍾乳洞のチケット売り場に売っていたのであるが、少なくても桂林では輸入品はまだ一般的に流通していないのであろう。

3.タクシーがフォルクスワーゲンである。
 タイやベトナムではタクシーはトヨタであったような気がするが、桂林では(深センでも)おんぼろのフォルクスワーゲンである。タクシー以外でもフォルクスワーゲン、フォード、ホンダ、ヒュンダイが割と多かった気がする。あとは見たことの無い中国産と思われる車を多数見かけた。

4.街全体が殺風景に見えること
 街の色合いが薄いというか、街並みが殺風景である。これは冬空で曇っているせいかもしれないが、基本的に建物や植物などの自然も含めすべての色が薄いのである。また、中国はものすごい勢いで発展しているはずなのだが、そういった勢いとか熱気みないなものを感じない。

5.多様性が無い
 紹介したレストランを筆頭に、飾りつけと言うか、他と差別化してお客を呼ぼうといった気迫が感じられない。社会主義だった影響なのだろう。それとも内陸だから外国の洗練された文化が未だ入ってきてないだろうか。

6.関羽像の意味
 ガイドの李さんから聞いたのだが、広東地方などの中国南部では、三国志の関羽を神様として崇めているところが多い。しかし、その昔は関羽は忠義の神様だったらしいが、最近では商売繁盛の神様に代わっているようだ。拝金主義の今の中国の現状をよくあらわしていると思う。

とざっとこんなところである。川くだりは一見の価値はある。我々も前から一度行ってみたかった場所だから今更どうこう言うつもりも無い。ただし、日本から高いお金を払って、桂林だけを見に行くのは良く考えたほうが良いと思う。

最新ファッションなのかギャグなのか・・・。

0 件のコメント: