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2007年11月11日日曜日

香港の観光地

 昨日、ランタオ島の大澳に行ってきた。もちろんHOLGAの被写体を探すためである。ここ大澳は昔ながらの香港の姿を残すため、いまだに水上家屋を保存している。少しわざとらしい気もしないでもないが、それにしても観光客が多い。ここの人たちは水上に建った古びた小さな家に住み、漁業をして生計を立てているようである。皆玄関の戸をあけて、椅子に座ってぼーっとテレビを見ている。いくら観光地とはいえ、他人に自分の家を覗かれても気にならないのであろうか。それとも香港政府からお金もらってるか。

 香港は東洋と西欧の文化が交じり合った魅力的な都市ではあるが、それに加えてこの大澳のような観光名所のプロデュースにも力を入れている。年間の旅行者数も日本が730万人(2006年)に対し、香港は2000万人を越えているようだ。とはいえ半数は中国本土からの観光客であり、その他の国からの観光客は伸び悩んでいるようである(実際には中国人の割合はもっと多いように感じるが)。

 日本政府も「ビジット・ジャパン・キャンペーン」なるものを推進して観光客を誘致しているようである。目標は2010年に観光客1000万人。そして、訪日外国人旅行者の国別でランキングでは韓国がトップ。ついで台湾、中国、アメリカ。反日の国からの観光客が多いのは興味深い。地理的な要素が大きいのだろう。今後少子高齢化が進み、放っておけば下がる一方の円の価値。観光客は外貨獲得の観点でも重要な役割を果たしていくだろう。今現在は一部の大企業が外貨を獲得して日本を支えているが、街の看板やレストランのメニューに中国語が加わる日もそれほど遠い話では無いかもしれない。

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